童話集

リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆かがやく夜に

 「おそくなってごめんね。今からてらすよ、リィナのまちを」  お月さまはそう言って、目をつむりました。すると、お月さまのからだが、どんどんと明るくなっていきます。 「すごいよ! キレイ!」  お月さまのからだが光ると、リ...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆お月さまとお星さま

 お空にうかぶ、黄色くて、まんまるで、とっても大きいお月さま。ゆめにまで見たお月さま。それが、こんなにこんなに、リィナの近くに。  お日さまとちがって、あわくて、やさしくて、ふんわりした光。 お月さまにリィナの町をてらしてもらったら...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆足りないもの

 かみさまとリィナ、ガルーダは、大きなビンをはこぼうとしましたが、大きくておもくて、とてもはこぶことが出来ません。 「ワシもとしじゃのう。よし、一つ、まほうをつかってみようか。リィナちゃん、そのつえをとってくれんかね?」「これ? は...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆かみさまと夜

 くもくんのお母さんは、どんどんとにじにそって空の上の方へとんで行きます。すけていたにじも、上の方はこくハッキリとした色に。 「にじってかたいのね」  リィナは手をのばして、にじにさわってみました。七色のにじはとてもキレイで、...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆にじの先にあるもの

 どんどんどんどん、リィナとガルーダはにじにむかってすすみます。ですが、遠くてなかなか近づけません。 「どうしよう、このままじゃあ、夜ごはんの時間になっちゃう」  リィナは今にもなきそうです。すると、ガルーダが体をかがめ、羽で...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆よい子わるい子

 まず、リィナは、町の広場へと向かいました。いつもたくさんの人がいる広場なら、夜がどこにあるか、知っている人がいるかもしれない。そう思ったからです。  広場までの道のりをリィナは、夜やお月さま、お星さまのことを考えながら、ルンルンラ...
リィナとよるのないまち

◆リィナ①◆さぁ、ぼうけんへ

 「おはよう」  目をさました少女。リィナは六さいの女の子です。いつも、きまった時間にねむり、きまった時間に目をさまします。 「時間は六時、お日さまの形が上だから、今はちゃんと朝ね」  リィナのおうちにかざってある、その...
タイトルとURLをコピーしました