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⇒①思い出す時

◆あの君◆第4話:【回想】出会い②

 「広絵さんなーに?」  首を傾げながら、呼ばれただろう男性がこちらに向かって歩いてくる。 「コイツが航河。大学二年。一個下ね」「ちょっ、コイツて。あー、航河、桐谷航河です。宜しくお願いします、千景さん」「宜しくお願いします」...
⇒①思い出す時

◆あの君◆第3話:【回想】出会い①

 私は大学3年になり、今まで働いていたアルバイト先を辞め、新しいアルバイト先へと移った。今まで、カフェの仕事はしたことがなかったが、飲食店のホールの経験はあったし、面接の時の店長の感じも良かったから、特に心配はしていない。 一度、面接の前...
⇒①思い出す時

◆あの君◆第2話:【現在】思わぬ再会②

 私だと気付いた航河君は、強張らせていた表情を一気に緩め、見たことのあるくしゃっとした笑顔を見せた。 "あぁ、懐かしい──"  その笑顔を見て、思わず自分も顔を綻ばせた。 「千景ちゃん、元気そうだね」「航河君こそ。もう─...
⇒①思い出す時

◆あの君◆第1話:【現在】思わぬ再会①

桜がとうに散り、緑の葉が生い茂る。寒い日もあり、暑い日もある、この五月。鼻をくすぐる、何とも表現し難いこの匂いと、ふとした時に感じる胸のむず痒さに、私、七原千景はいつも夏の到来を感じるのだ。  今年もまた、その季節がやってくる。 窓...
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