05. 自己肯定感とメンタルケア / 05-self-esteem
― 自分の心に、優しさを取り戻す場所 ―
「自分なんて」「どうせ私にはできない」
――ふとした瞬間に、そんな言葉が胸の奥からこぼれてしまうことがあります。
自己肯定感とは、単なる“ポジティブさ”ではなく、“どんな自分でもここにいていい”と思える心の土台のようなものです。
その土台は、生まれつき強いわけではなく、育った環境、言われてきた言葉、経験してきた出来事によって、少しずつ形を変えながら積み上がっていきます。
だからこそ、「自己肯定感が低い=悪い」ではありません。
むしろそれは、これまで一生懸命に頑張ってきた証です。
期待に応えようとしたり、周りを気遣ったり、誰かを傷つけないように慎重に生きてきたからこそ、自分の優しさを後回しにしてしまっただけ。
心が疲れて“動けない日”があってもいい。
涙が出てしまう日があってもいい。
何もできない日こそ、心があなたに「ちょっと休ませて」と伝えているサインなのです。
このカテゴリでは、自己肯定感の仕組みをやさしく解説しながら、心が少し楽になる考え方や、日常でできるメンタルケアを紹介していきます。
扱う内容は――
- 自己肯定感が下がる本当の理由
- 完璧主義の裏にある“傷つきたくない気持ち”
- 落ち込んだ日にできる小さなセルフケア
- インナーチャイルドと向き合う方法
- ネガティブ思考を否定しないメンタルケア
- 自分を嫌いになったときの心の扱い方
- 心が弱っているときのサイン
- 他人と比べてしまう心理と抜け出し方
私たちは、いつも「理想の自分」を追いかけがちです。
でも、心が本当に求めているのは“完璧な自分”ではなく、“今の自分をそのまま受け止めてくれる場所”。
その場所は外側にあるのではなく、
本当は自分の中に作れるものなのです。
「できない日があっても大丈夫」
「弱さは隠すべきものじゃない」
「今できる範囲で、少しだけ前に進めばいい」
ここは、そんなやさしい気持ちを取り戻すためのカテゴリです。
読むたびに、心がふわっとほどけていくような、そんな時間を届けていきたいと思っています。
心が回復する“順番”の話
メンタルケアには、実はちょっとした“順番”があります。
① 休む
② 感じる
③ 整える
④ 動き出す
多くの人は、この順番を飛ばして「頑張らなきゃ」「もっと動かなきゃ」と思ってしまいます。
でも本来、心は休まないと回復できません。
傷が癒えるより前に走り出そうとして、余計に苦しくなることもあります。
だから、立ち止まっていい。
泣いても、何もできなくても、誰かに頼っても、弱音を吐いてもいい。
あなたの心は、壊れてなんかいません。
ただ、少し疲れているだけです。
このカテゴリが、“自分を嫌うクセ”から抜け出し、やさしさを向け直せる場所 になりますように。
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