04. 子どものこころ・赤ちゃんの気持ち / 04-child-psychology
― まだ言葉にならない“こころ”をそっと読み取る場所 ―
子どもは小さな身体の中に、大人と同じくらい複雑で深い「感情の世界」を持っています。
ただ、その世界はまだ言葉にならないだけ。
泣くこと、笑うこと、じっと見つめること、抱きつくこと――
すべては、彼らなりの“メッセージ”です。
赤ちゃんは言葉を話せないけれど、周囲の表情、声のトーン、空気の変化にとても敏感。
抱きしめられた心地よさや、見つめ返してくれる安心感から、「自分はここにいていいんだ」という感覚をすこしずつ育てていきます。
泣くのも、決してわがままではありません。
不安になった、疲れた、寂しい、暑い、寒い、眠い……、健やかな心のサインなのです。
幼児期になると「なんで?」「もう一回!」「やだ!」と行動が増え、まるで“試されている”ように感じることもあります。
しかし実はこれは、心が大きく成長している合図。
世界を理解しようと試行錯誤しているだけであり、反抗でもわがままでもなく、“自分という存在を確かめるプロセス”なのです。
子どもは、大人が思う以上に親の表情や雰囲気の変化を敏感に読み取ります。
だからこそ、怒られると萎縮するし、優しくされると心を開く。
「大丈夫?」の一言より、“自分を見てくれている安心感”が何よりも大切です。
このカテゴリでは、赤ちゃんから思春期までの心の動きを、あたたかく・やさしく・科学的に読み解いていきます。
扱っていくテーマは――
- 赤ちゃんが泣く本当の理由
- イヤイヤ期に隠された「自我の芽」
- 子どもが同じ遊びを繰り返す心理
- 人見知りが育ちの証になる理由
- 兄弟げんかの背後にある感情
- 子どもが“大丈夫じゃない”ときに出すサイン
- 思春期のドアが閉まったように感じる瞬間
- 子どもが安心する家の空気の作り方
大切なのは、「どうすれば完璧に育てられるか」ではなく、“子どもの心の声にそっと気づけるようになること”。
あなたが気づいてくれるだけで、子どもの世界は驚くほど安定していきます。
親も子どもも“発展途中の存在”
子どもが成長しているように、親もまた成長の途中にいます。
「怒りたくなかったのに怒ってしまった」
「余裕がなくて優しくできなかった」
そんな日があっても大丈夫。
親は完璧でなくていいし、むしろ完璧である必要はありません。
子どもは、親の“完璧さ”ではなく、親が戻ってきてくれる安心感 を見ています。
どんなに泣いても、わめいても、最後に抱きしめてくれる存在がいる――
その経験が、子どもの中に“自己肯定感の土台”を育てます。
このカテゴリが、赤ちゃんや子どもの心を知り、そしてあなた自身の心も少し楽になる場所になりますように。
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