10. 心理タイプ・パーソナリティ / 10. personality-types
― “自分という物語”をやさしく読み解く場所 ―
私たちはみんな、「自分はどんな人間なんだろう?」という問いを心のどこかに抱えています。
周りは簡単に評価してくるのに、自分の性格だけはなぜかうまくつかめない。
良いところはすぐ忘れて、欠点ばかり目につく。
そんな不思議な存在が“自分”です。
でも、心理学の視点から見ると、性格は“治すもの”でも“評価されるもの”でもなく、生きてきた環境や経験から育った“心のかたち” のようなもの。
このカテゴリでは、外向型・内向型、HSP、合理タイプ、共感タイプ……
さまざまな“パーソナリティの傾向”を、やさしい心理学としてわかりやすく解説していきます。
たとえば、外向型は人を巻き込むのが得意ですが、ひとりの時間が苦手なこともあります。
内向型は深く考える力に優れていますが、大勢の場では疲れやすかったりする。
HSPは人の気持ちに寄り添える繊細さがあり、そのぶん刺激に弱く、ストレスを強く受けてしまうことも。
これらの特徴は、どちらが正しいということはなく、単なる“特性”です。
しかし、特性を知らずに生きていると、自分に合わない環境や人と無理に合わせてしまい、息苦しさや生きづらさにつながります。
だからこそ、性格を理解することは“自分を大切にする第一歩”なのです。
このカテゴリで扱う主な内容
- 外向型・内向型の違い
- HSPが持つ強さと弱さ
- 感情表現が苦手な人の心理
- 何でも抱え込んでしまう人の特徴
- マイペースな人がストレス耐性を持つ理由
- “察しすぎる人”と“察せない人”の脳の違い
- 不安になりやすい性格と、その対処方法
- 人に合わせてしまうタイプの根本原因
- 子どもの性格の芽の見え方
- 性格と人間関係の相性
タイプを知ることで「私はこういうところがあるんだ」と受け入れやすくなるし、人と衝突した理由も理解しやすくなります。
自分の取り扱い方がわかると、人生は格段に過ごしやすくなります。
よく「性格を変えたい」という声がありますが、性格は一瞬で劇的に変わるものではありません。
それよりも――
自分の性格と上手に付き合えるようになることのほうが、ずっと心が楽になります。
たとえば、
・疲れやすいなら予定を詰めすぎない
・不安になりやすいなら準備を多めにする
・人に合わせがちなら、休む日を先に確保する
その工夫は、あなたの性格を否定するものではなく、あなたを守るための大切な調整です。
性格を知ることは、自分を好きになるための“やわらかい武器”なのです。
“あなたはあなたでいい”と言えるようになるために
性格診断やタイプ分析は、“自分をラベリングするためのもの”ではありません。
むしろ、
「私はこういう部分があるから、こう疲れやすいんだ」
「だからこの選択肢が合わなかったんだ」
と、自分を理解し、許せるようになるためのものです。
性格は変えなくていい。
ただ、知らないと生きづらくなるだけ。
自分を知り、
自分にやさしくなれたとき、
人にもやさしくなれる。
このカテゴリは、そんな“心の余白”を育てるための場所です。
あなたという物語を、どうか好きなスピードで読み進めていってください。
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