
第105話:【現在】あの時、一番好きだった君に。 (あの時、一番好きだった君に。)
「桐谷君、良かったらまた来てよ」 「有り難うございます。また呼んでもらえたら嬉しいです」 引き継ぎも無事に、航河君がこのプロジェ...
赫峰あくるの小説置き場
「桐谷君、良かったらまた来てよ」 「有り難うございます。また呼んでもらえたら嬉しいです」 引き継ぎも無事に、航河君がこのプロジェ...
「千景ちゃん変わったね」 「……変わってないよ」 「いや、変わった」 道端で何を始める気なのだ。駅までの道、人通りはまださほど多...
悪いことはしていないのに、逃げるように会社を後にする日が続く。同じ時間に帰るのは気まずい。 あぁ、こんな思いをすることは、もうないと思...
「えーっと? なんでついてくるのかな?」 「……気のせいでしょ? 俺がついて行ってるように見えるのは」 「いや、でも、家の方向違うでしょ...
「千景ちゃん? この勤務表に挟んであるクリップ、何処で買ったの?」 「これ? 近所の雑貨屋さん。可愛いでしょ、魔法陣になってるの」 「珍...