リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆お月さまとお星さま お空にうかぶ、黄色くて、まんまるで、とっても大きいお月さま。ゆめにまで見たお月さま。それが、こんなにこんなに、リィナの近くに。 お日さまとちがって、あわくて、やさしくて、ふんわりした光。 お月さまにリィナの町をてらしてもらったら... 2022.04.23 リィナとよるのないまち童話集
リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆足りないもの かみさまとリィナ、ガルーダは、大きなビンをはこぼうとしましたが、大きくておもくて、とてもはこぶことが出来ません。 「ワシもとしじゃのう。よし、一つ、まほうをつかってみようか。リィナちゃん、そのつえをとってくれんかね?」「これ? は... 2022.04.19 リィナとよるのないまち童話集
リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆かみさまと夜 くもくんのお母さんは、どんどんとにじにそって空の上の方へとんで行きます。すけていたにじも、上の方はこくハッキリとした色に。 「にじってかたいのね」 リィナは手をのばして、にじにさわってみました。七色のにじはとてもキレイで、... 2022.04.15 リィナとよるのないまち童話集
リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆にじの先にあるもの どんどんどんどん、リィナとガルーダはにじにむかってすすみます。ですが、遠くてなかなか近づけません。 「どうしよう、このままじゃあ、夜ごはんの時間になっちゃう」 リィナは今にもなきそうです。すると、ガルーダが体をかがめ、羽で... 2022.04.11 リィナとよるのないまち童話集
リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆よい子わるい子 まず、リィナは、町の広場へと向かいました。いつもたくさんの人がいる広場なら、夜がどこにあるか、知っている人がいるかもしれない。そう思ったからです。 広場までの道のりをリィナは、夜やお月さま、お星さまのことを考えながら、ルンルンラ... 2022.04.07 リィナとよるのないまち童話集
リィナとよるのないまち ◆リィナ①◆さぁ、ぼうけんへ 「おはよう」 目をさました少女。リィナは六さいの女の子です。いつも、きまった時間にねむり、きまった時間に目をさまします。 「時間は六時、お日さまの形が上だから、今はちゃんと朝ね」 リィナのおうちにかざってある、その... 2022.04.03 リィナとよるのないまち童話集