
掌編:memory
「なぁミコト。ユウタの奴、元気してっかな?」「どうしたんだ? 急に……」「もう俺達のこと、覚えてないんだよな。ずっと一緒に居たのに。実感...
赫峰あくるの小説置き場
「なぁミコト。ユウタの奴、元気してっかな?」「どうしたんだ? 急に……」「もう俺達のこと、覚えてないんだよな。ずっと一緒に居たのに。実感...
「桐谷君、良かったらまた来てよ」 「有り難うございます。また呼んでもらえたら嬉しいです」 引き継ぎも無事に、航河君がこのプロジェ...
「千景ちゃん変わったね」 「……変わってないよ」 「いや、変わった」 道端で何を始める気なのだ。駅までの道、人通りはまださほど多...
悪いことはしていないのに、逃げるように会社を後にする日が続く。同じ時間に帰るのは気まずい。 あぁ、こんな思いをすることは、もうないと思...
「えーっと? なんでついてくるのかな?」 「……気のせいでしょ? 俺がついて行ってるように見えるのは」 「いや、でも、家の方向違うでしょ...