
第77話:【回想】私は一体どうしたいのか② (あの時、一番好きだった君に。)
「へ? 何?」 「だから、告白しないの? 航河君に」 「いや、今、食指が動かない、とか、好きじゃないしとか、そんな話をしてたところ...
赫峰あくるの小説置き場
「へ? 何?」 「だから、告白しないの? 航河君に」 「いや、今、食指が動かない、とか、好きじゃないしとか、そんな話をしてたところ...
「それで? 話って一体何ですよ千景さん」 「そうなんです聞いてくださいよ摩央さん」 私達は、大学の食堂にいた。お昼を食べる時間からはズレて...
『そろそろ何か言わなければならないか』 そう思っていたある日。総務に寄ってから帰ろうとすると、会社をちょうど出ようとする航河君...
もうすぐ、このプロジェクトに配属されてから、一年が経とうとしていた。プロジェクトの人間の出入りは激しく、何人もの人が入り、何人もの人が...
プルルルル──プルルルル── 「……はい」 『フロントです。残り10分でお時間となります』 「あ、分かりました。有り難うござ...