
掌編:蟻の王
プチプチ。プチプチ。 小さい頃から、変だと言われた。親からも、周りからも。でも俺は気にしなかった。 プチプチ。プチプチ。...
プチプチ。プチプチ。 小さい頃から、変だと言われた。親からも、周りからも。でも俺は気にしなかった。 プチプチ。プチプチ。...
* * * * * * * 手を伸ばせば、届く気がした。近くて遠い、大好きな君に。 ...
「なぁミコト。ユウタの奴、元気してっかな?」「どうしたんだ? 急に……」「もう俺達のこと、覚えてないんだよな。ずっと一緒に居たのに。実感...
『今から空いてる? どっか行かね?』 そんなメールが届いたのは、すっかり日も落ちた午後九時。相手はバイト先の同期の司。元々仲も良...
すっかり寒くなった秋の日。制服にカーディガンの私は、ポケットに手を突っ込みながら歩いていた。 部活も終わり、まだちらほらと人の残る校舎を...